【大紀元日本6月19日】米スタンフォード大学の研究チームが2013年に中国の貧困地区である陝西省で調査を行った結果、半数ほどの児童は貧血を患い、40%の児童は知能または運動能力の発育が遅れていることが分かった。
米ブルームバーグは、同大学の農村教育行動プログラム(REAP)の研究チームがまもなく出版する研究報告書の見解を伝えた。
2013年4月10日、REAP研究チームは陝西省の351カ所の村を訪れ、1824人の児童の身体状況を調査すると共に、調査を受けた児童の家を訪問し、前記の調査結果をまとめた。
貧困地区の児童たちの食事はたいてい以下の通りである。朝食はなし、昼食はライスまたはトーモロコシ粥と塩ゆで大豆、夕食は昼食と同じである。そのため、栄養素の摂取は極端に不足している。
2011年、中国の栄養・食安全の専門家馬冠生氏は、中国の貧しい児童は1500万人にも及ぶと発表した。貧困地区の36%の児童は世界保健機関(WHO)が定めた栄養摂取の指標に達せず、発育遅延者は都市児童の6倍もあり、ビタミンAの欠乏率も都市児童の4倍という。
中国の都市部の住民は、肥満症を患う人が次第に多くなるのに対し、農村地区は依然として栄養不足の問題を抱えている。
中国疾病制御センター傘下の食品栄養研究所の報告書によると、未成年者の栄養不良による経済的損失は、中国の国内総生産(GDP)の4%にも達している。
(翻訳・呈工)