【大紀元日本6月23日】小惑星が地球に衝突する脅威を解消するため、1年前に米航空宇宙局(NASA)が小惑星を捕獲するプロジェクトに着手しはじめた。19日、NASAが最新の進捗および将来の計画などを発表した。小惑星を捕獲するための宇宙船は2019年に発射され、捕獲のターゲットとなる小惑星は2018年中に選定される見通しだ。
小惑星捕獲プロジェクトの正式名称は「Asteroid Redirect Mission,ARM」。無人宇宙船で小惑星を捕獲し、それを安定する月の軌道上に載せる、という仕組みである。
現在、関係機構は2つの捕獲案を評価している最中で、NASAが今年後半に最終案を選択し、更なる改良を加える予定だ。
NASAによると、捕獲対象の潜在的候補として、6つの小惑星がすでにリストアップされている。そのうちの一つ、「2008 HU4」は2016年に地球に到達する予定で、ほかの5つは、「地球との距離はまだ遠い」との理由で、期限の2018年ギリギリまでに選考する。また、毎年多くの潜在的候補が発見されるという。そのため、NASAはいま、宇宙船を使って大型の小惑星を直接観測している。
資金について、NASAが490万ドル(約5億円)を各準備研究に投入、それらの研究は7月から始まり、6ヶ月で完成する予定だ。
これまでに、各種の小惑星が地球に近距離通過したことが幾度か報告された。地球に衝突した場合、例え小さな小惑星でも甚大な被害が予測されることから、これらの小惑星を発見し監視するためのプロジェクトが世界各地で行われている。
(翻訳編集・中林)