【大紀元日本7月17日】韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の主演、韓国の人気女優イ・ヨンエ(李英愛)さんが、韓国旅行中に早産し、巨額の医療費を払えない台湾人夫婦に1億ウォン(約1000万円)を寄付した逸話が、ここにきて一転して台湾人夫婦による詐欺騒動に変わりつつある。
人々の心を和ませたイ・ヨンエさんの善意ある行動が台湾で報道されるうちに、「当の台湾人夫婦は貧困者ではない」という情報がインターネットで流れた。夫婦の愛車はBMWで、レディー・ガガ台湾公演の2.6万台湾ドル(約8.8万円)のチケットを購入したり、一家揃ってiPadの愛用者であることなど、裕福な生活ぶりが暴露された。
それを受けてネットや報道で、夫婦に対するバッシングが始まった。夫婦は「BMWは知り合いから借りた車」と主張。レディー・ガガ公演の高額チケットの購入などは認め、「寄付金は返すつもりである」と表明した。美談は一変して騒動に変わった。
一方、イ・ヨンエさんはいたって冷静な態度をみせている。
韓国の夕刊紙「文化日報」の15日の報道によると、イ・ヨンエさんは所属事務所を通してコメントを発表、「例え夫婦が返済を申し出ても、受け取る考えはない」「助けを必要とするほかの人に寄付すればよい」などと明言した。
チャングムの寛容な対応により、好感度がさらにアップしたのは間違いない。
(翻訳編集・叶子)