【大紀元日本8月5日】中国では最近、事故や災害による被害が相次いでいる。江蘇省昆山市の経済開発区にある「中栄金属製品」の工場で2日朝、爆発が発生し、75人が死亡、185人が負傷した。中国当局は同社幹部2人を拘束している。
爆発は自動車のホイールの研磨をする作業現場で起きた。工場内の高濃度の粉じんが爆発の原因とみられる。事故現場は現在、当局に封鎖されているという。
この事故の報道で工場側のずさんな管理体制が明らかになった。匿名の情報筋の話によると、現場の安全管理設備の不足は深刻であったにも係わらず、工場側は厳しいセキュリティ点検は行なっていない。今回の爆発の2カ月前、火災警報機が一度鳴ったものの対策を取らず問題を放置。また、管理部門の幹部らは高濃度粉じんなど作業現場内の危険性を事前に把握していたが、一般の従業員には知らせていなかったという。
中栄金属製品は1998年に設立した台湾資本の自動車部品メーカーで、主要事業はアルミ合金ホイールハブの電気めっき。工場面積は5万平方メートルで、約450人の従業員が働いている。アメリカのゼネラル・モーターズ社の指定サプライヤとして取引している。
(翻訳編集・林茉莉)