【大紀元日本8月8日】7日付の中国メディア・中新網は、当局は南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島)の5つの島や環礁で、灯台などの構造物を建設する計画を発表し、建設現場の選定や現地測量などの作業もすでに完了していると報じた。
この5つの島や環礁のなかで、すくなくとも2つがベトナムとの領有権争いに巻き込まれることから、ベトナムの反発を招く可能性が高いという。
政府側の専門家は、今回の灯台建設は、中国領有権の範囲内で行っていると述べ、灯台建設はすべての国に南シナ海での航海に便宜を図ることができると主張した。
西沙諸島を巡っては、中国が5月に南シナ海に設置を強行し、ベトナムの猛反発を招いた石油掘削装置は7月15日に撤収された。
南シナ海の緊張を緩和するため、米国とフィリピン両政府は6月、領有権を主張する諸国が同海域での建設作業を停止するよう呼びかけた。灯台建設の発表によって、中国政府は周辺諸国に強硬姿勢を崩さないことを示した。
(翻訳編集・王君宜)