【大紀元日本8月9日】米ニューヨーク・タイムズ紙は5日、ロシアに拠点を置くサイバー犯罪グループが世界で合計12億件のメールアドレスとパスワードの組み合わせを盗み取ったと報じた。
同紙は、情報流出の監視サービスを展開する米国セキュリティ会社「ホールド・セキュリティ」(Hold Security)の18カ月にわたる調査調査結果を伝えた。それによると犯罪グループの名前は「CyberVor」で、被害に遭ったのは大企業のサイトから小さなサイトまでさまざだという。標的にされたサイトと被害者は公表されていない。
ホールド・セキュリティ社は2013年、米コンピュータ・ソフトウェア大手アドビ・システムの顧客情報とソースコードの流出を突き止めた実績をもつ。
今回の事件発覚のきっかけは、同社が闇市場で流通しているIDやパスワードを追跡調査した結果、CyberVorの犯行にたどり着いたという。
事件を受けてインターネットセキュリティの専門家は、事業者は自社サイトのSQL注入に対する脆弱性の調査が急務だ、とよびかけた。
ホールド・セキュリティ社は、この事件に関する報告書を近いうちに公開し、ロシア当局にこの犯罪グループを通報するとしている。
(翻訳編集・叶子)