【大紀元日本8月23日】南シナ海上空を巡って、米中関係は再び緊張が高まっている。米政府は22日、中国軍の戦闘機が米軍機に対し意図的な接近を繰り返したため「危険な挑発行為」と中国当局に抗議した。米CNNなどが伝えた。
米ペンタゴン(国防総省)のカービー(John Kirby)報道官は22日の記者会見で、海南島の東約217キロの南シナ海上の国際空域で19日、中国軍のJ-11戦闘機が3回にわたって日常的な監視任務を実行していた米海軍のP-8哨戒機に対し、一時的に6~14メートルの距離まで「危険な近接飛行」を行ったと説明した。
さらに、中国軍のJ-11戦闘機は直進しながらも、胴体を360度回転させ、意図的に米軍機の下方から上方へ追い越していった。完全に脅威を示すような「明らかな挑発行為」だという。
米政府はまた、危険をともなう異常接近は、双方の乗組員や航空機の安全を無視していると中国側を非難した。
2001年には海南島沖で、米中の軍用機が空中衝突する事件があった。今回はそれ以来、最も危険な動きとみられる。
(翻訳編集・王君宜)