【大紀元日本8月25日】2014年ソチ・オリンピックの会場都市は開催後6カ月の今、ゴーストタウンと化していることが明らかになった。ロシアのカメラマン、アレキサンダー・ベレンキが街の様子を撮影し、自身のブログで伝えている。
撮影したロシア西南部の都市ローザクトール(Rosa Khutor)には、オリンピックのためにスキーやスノーボードなどの競技会場、オリンピック村が作られた。ベレンキ氏は「死んだ街」と例えた。ひと気はなく、店やレストラン、ホテルは5%ほどしか運営しておらず、少数の観光客に会っただけだったという。
ソチ・オリンピック開催には510億ドル(約5.1兆円)が投じられたと伝えられている。ほとんどが山岳地域の採掘をともなうインフラ整備が占める。ロシア政府は87億ドル(約8700億円)をかけて、50キロメートルに及ぶ道路と鉄道を設けた。またローザクトールのオリンピック街には20億ドル(約2000億円)を費やした。
空っぽの駐車場 (Alexander Belenkiy/macos.livejournal.com)
6カ月後、街はゴーストタウンと化した。オリンピック会期中、建物の不良が指摘されている。また、ベレンキ氏は建設が途中放棄された地区も見つけている。多くの輸送車両や訪問客を迎えるために作られた5階建ての駐車場は空っぽ。運営店舗は少なく、居住者もほとんどいない。
黒海に面するソチはロシアの人気観光地。冬季にスキー客が訪れれば、半年前の賑わいが戻るかもしれない。
(翻訳編集・佐渡 道世)