【大紀元日本9月3日】新生児を人身売買していたとして、中国警察当局は最近、広東省で犯行に係わった9人を逮捕した。新生児のケアを担当していた看護師が中心人物と見られている。新快報などが伝えた。
このたび逮捕された広東省茂名市の病院に勤める看護師・呉容疑者は、昨年から、同病院の産婦人科で望まない妊娠と出産をする患者を対象に、新生児の人身売買を行っていたという。
呉容疑者は両親らに対し数百元を渡し、新生児の売り渡すよう説得していた。この逮捕により5人の新生児が家族の元に戻った。
中国では、病院や医師など医療関係組織が新生児の人身売買に関与する事件が各地で伝えられている。2013年、産科医1人と山西省と河南省のブローカー5人が「障害がある」などと偽って赤ちゃんを売り渡すよう、親を騙していた事件が発覚した。
陝西省富平県の産婦人科医院・富平県婦幼保健院では産科ナンバー2に当たる副主任が、2011年11月から2013年7月にかけて、親を騙して計7人の新生児を両親から取り上げて業者に売り渡した。この産婦人科医には執行猶予付きの死刑判決が下っている。
(翻訳編集・佐渡 道世)