【大紀元日本9月4日】インドのヒマーチャル•プラデーシュ州(Himachal Pradesh)のシムラ(Shimla)の森林で、一匹の猿が観光客に向けてお札をばらまいた。まさに「棚からぼたもち」と観光客は喜んだ。英紙BBCが2日報じた。
BBCの報道によると、この猿は近くの民家に侵入し食べ物をあさっていた。だが、何も見つからず、その場にあった1万ルピー(1万6500円相当)を盗んでいった。
始め、猿はある住宅の屋根の上に座っていた。そして、一枚一枚と紙幣をばらまいた。紙幣を拾う人々を見た猿は興奮し、木の上に登り狂ったように紙幣をばらまき始めた。
目撃者によると、大いに驚いたのが観光客であちこちと紙幣を拾い集め、その一部始終は約1時間続いた。
今年の2月も同様に、猿がお金を盗み、ばらまく事件が起きていた。
ヒマーチャル•プラデーシュ州のシムラには約30万匹の猿がいる。この地区の多くの動物の避難場所でもある。ヒンズー教は猿を神聖な動物とみなし、よく餌をあげていた。
しかし近年、猿と住民の衝突がよく発生している。食べ物やお金を盗み、田畑を荒らすという被害が出ている。さらには子供に噛みつき、けがを負わせている。
そのため、ヒマーチャル・プラデーシュ州の当局は民衆に、猿の危険な行動に気をつけるよう呼びかけている。
(翻訳編集・鈴木真弓)