【大紀元日本9月5日】韓国の済州島(チェジュ島)で、一定の額を投資すれば永住権を獲得できるという現地限定の移民政策が中国人の投資ブームを呼んでいる。
済州特別自治道がこのほど韓国国土交通委員会に提出した報告書によると、中国人が保有する島の土地面積は2009年の2万平方メートルから2014年6月の592万2千平方メートルにと296倍も増え、外国人の保有土地面積の43%を占めた。
中国人に対してビザ免除制度を適用している同島。優れた自然環境と比較的温暖な気候のほか、北京や、上海、東北地域からの直行便の飛行時間は2時間以内であるため、観光やレジャー、老後のためなどの目的の不動産購入が多いという。
2010年2月からスタートした現地の投資移民制度では、外国人が島内の不動産に5億ウォン(約5千万円)以上を投資すれば、居住資格をもらえる、さらに5年以上滞在すれば永住権を獲得し、韓国国民と同等の教育と医療保険をも享受できる。
一方、韓国政府内部から、不当な手段による農地占有、違法開発を懸念する賛否両論の声も上がっている。
(記者・朴蓮、翻訳編集・叶子)