【大紀元日本10月14日】中国の保険会社「安邦保険グループ」は13日、ベルギーのFIDEA保険を買収したと発表し、買収金額は明らかにしていない。安邦保険は6日に19億5000万ドル(約2130億円)で米ニューヨークの高級ホテル「ウォルドルフ・アストリア」を買収したばかり。
FIDEA保険は100年の歴史ある会社で、2011年に2億4360万ユーロ(約331億円)で米投資ファンドのJ.C.フラワーズ(J.C.Flowers & Co)に売却された。今回、安邦保険は同社の株式100%を取得したと中国国営新華社通信が伝えた。
安邦保険は今回の買収の目的について、ヨーロッパに移民した中国の富裕層に保険や不動産管理などのサービスを提供する、としている。
安邦保険は2004年に創業し、保険業のほか、不動産管理や銀行業にも進出している。わずか10年で全国に3000店舗を持ち、顧客数は2000万人以上で、総資産が7000億元(約12兆3630億円)に達するなど中国を代表する保険企業に成長した。
同社に政府高官子弟が多く在籍していることは同社の発展を後押ししているとみられている。同社のトップである呉小暉氏はかつての最高指導者、故・_deng_小平氏の次女、_deng_楠氏の娘婿であり、大株主に副首相や外相を歴任した陳毅氏の息子・陳小魯氏が名を連ねている。
(翻訳編集・高遠)