【大紀元日本11月13日】中国の大手石油化学工場建設企業「恵生工程」の代表取締役会長兼執行役員で筆頭株主の華邦嵩氏(49)がこのほど、賄賂、入札談合の罪で中国当局に起訴されたことが明らかになった。その動きについて、「癒着関係にある周永康氏一族に対する不正調査の一部分」との見方が出ている。
香港株式市場に上場する同社は12日夜発表の公告で、10日、中国の裁判所から今回の起訴事実を通達されたと公表した。
1997年設立の恵生工程は中国業界最大手民間企業である。
2009年~2011年、同社営業収入の65%にあたる81億元(約1530億円)は周永康一族支配下の大手国有石油企業・中石油との取引だった。
蘋果日報など一部香港メディアは昨年9月ごろ、同社の実質筆頭株主は元最高指導部メンバー周永康氏の息子・周濱氏であり、華・被疑者は名義貸人に過ぎないと報じていた。
同社は今回、これらの事実関係を改めて否定。
2013年、中国当局が周永康氏の側近、中石油の蒋潔敏・前会長への取り調べを発表した翌9月2日、香港市場で同社株は売買停止。同社は直後の声明で、「華邦嵩会長は中国政府の関連調査に協力している」と説明した。ニューヨーク・タイムズ紙は当時、4人の情報筋の話として、「調査のターゲットは周永康氏だ」と報じた。
今年7月末、中国当局は「重大な紀律違反」の容疑で周永康氏を立件、審査していると発表し、今後の行方が注目されている。
(翻訳編集・叶子)