【大紀元日本11月19日】海南省海口市三江町で18日、地元住民ら1万人以上がストライキを行い、感染病治療センターなどを併せ持つ総合レクリエーション施設「康楽花園」の建設に抗議した。
事態の沈静化を急ぐため、地元当局は機動隊など数千人を動員した。機動隊は催涙弾やゴム弾による鎮圧行動を行い、抗議者らと激しく衝突した。抗議活動は数多くの逮捕者を出しているほか、住民数十人が負傷、うち男性1人は頭をゴム弾で撃たれ、病院に運ばれたが、意識不明の重体。住民らはパトカーや公用車など10数台を横転し壊した。
中国国内メディアによると、同建設プロジェクトは同省皮膚病予防治療センターを含む三つの職業病関連の病院で構成される。当局の発表によると、環境査定や下水処理能力などで基準に達したという。
しかし、住民らは疑問視の声をあげた。同プロジェクトにはハンセン・エイズ治療センターと火葬場を併せ持つことから、排出した汚水や汚染物などが河川を経由し、地元住民らの生存基盤である土地や海を汚染する可能性が高い。しかも、感染病が地元住民の健康を脅かすことになるという。
地元政府庁舎前で住民数千人が抗議し続けている。地元当局がさらに大量の警察を動員し、車破壊に関わった抗議者を逮捕するよう、内部命令を出したとの情報が流れた。事態が収束する見通しはまだ立っていない。