【大紀元日本12月3日】ソビエト連邦崩壊後、ウクライナの初代大統領に就いたレオニード・クラフチュク氏はこのたび、大紀元社説『中国共産党について九つの評論(原題:九評共産党)』について「何千万人もの中国人が中国共産党と関連組織から脱退するのを奨励した」として評価した。
衛星放送・新唐人テレビの取材に答えたクラフチュク氏は、同書の歴史上の共産主義政治とイデオロギーの分析を、大きな社会的影響を与えたと評した。「共産主義の悪を暴くだけでなく、何百人もの人を党から離脱させようと説得している。人権と人命の保護、民主主義、自由の確保に関して、深い反省を促している」と評した。
クラフチュク氏は共産主義・全体主義政権を批判する。「党は国民意見を代表せず、かつ人々の生活に圧力を掛ける。党は思いのまま権力を行使する。『党を守る』名目で、人命を奪う圧政が敷かれる」と話す。
同書では中国共産党政権について集中的に言及するが、クラフチュク氏はソ連ウクライナの歴史も根底は同じだと見ている。独裁者ヨシフ・スターリン政権では、何百万人ものウクライナ人が飢えや寒さで死亡した。
また意識的な社会的努力が、独裁政権の強まりを防ぐために必要だとクラフチュク氏は述べる。「共産主義者はその犯罪に、法的責任を負わなければならない。私たちは待って入られない」と語尾を強めた。
クラフチュク氏は、1990年にソビエト連邦ウクライナ最高会議議長に就任した。翌年のソ連クーデター後にソ連共産党を離脱。独立したウクライナの初代大統領に就いた。同年12月31日、ソ連は崩壊した。
同書(中国語)は2004年11月、大紀元が9つの社説シリーズとして発表した。現在は日本語を含む33カ国語に訳され、出版されている。
(翻訳編集・佐渡 道世)