【大紀元日本12月4日】山東省済寧市泗水県で今年9月に小学校に就学するはずの6歳の女児が当局に入学を拒否され、現在、清掃員の祖父母と一緒に町の清掃を行っている。中国は中学校まで義務教育が実施されているため、市民から批判の声が上がっている。
同県在住の劉伊婷ちゃんは両親が労働保険を納付していないことと、祖父母に親権がないことを理由に、入学を拒否された。それ以来、都市清掃員である祖父母の後につき、「小さな清掃員」として毎日、県内で道路清掃を行っている。
中国の多くの都市では、就学時、両親の勤務証明と社会労働保険納付書の提示を求められている。
伊婷ちゃんはいわゆる「留守児童」。両親は4年前に離婚し、父親は深セン市の工場で働いており、もう一年以上家に戻っていない。母親の所在は現在、分かっていない。伊婷ちゃんは祖父母と清掃員の寮で暮らしており、祖父母二人の月給3000元(約5万8千円)で生活している。
伊婷ちゃんの境遇について、中国人ネットユーザーから批判のコメントが寄せられている。
「国は9年間の義務教育を本当に実施しているのか。すべての子どもは、義務教育を受ける権利を持っているはず。なぜ入学を拒否するのか?!」
「どんな理由であれ、学校は子供たちの入学を拒否すべきではない。学校は利益目当てになってはいけない」
「ルールはルールで、特別な事情には特別な配慮が必要」
「貧しい人は毎回、窮境を報道されてから当局がやっと解決してくれる。中国的特色の一つだ」
(翻訳編集・王君宜)