【大紀元日本12月18日】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(79)は英国放送協会BBCの「ニュースナイト」番組のインタビューで、「ポストを『愚かな』後継者に渡すよりも、むしろ自分が最後の精神的指導者になることを望んでいる。しかし、自分の死後に輪廻転生するかについてはチベットの人民が決定すべきだ」との意向を再び示した。米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が17日報じた。
中国政府はダライ・ラマの後継者選びの権利を主張し続けている。それに対し、ダライ•ラマは繰り返し、上記の発言をもって中国に対応している。
ダライ•ラマは番組内で、「ダライ•ラマの輪廻転生制度は、きっといつかは終焉を迎えるだろう。これらの人為的な制度は終わりになる」と述べ、「次期のダライ•ラマが神聖なチベット仏教に汚名を着せる愚かな人ではないことを保証できない。それは非常に悲しいことだろう」と語った。
ダライ•ラマ14世は1935年にチベット東北部に生まれた。2歳のとき転生活仏ダライ・ラマ14世と認定され、4歳で即位。その際、名前もテンジン・ギャツォと改めた。15歳で政治・宗教両面の国家最高指導者になった。
(翻訳編集・王君宜)