【大紀元日本12月19日】台湾紙・聯合報によると、中国海軍の北海、東海、南海3艦隊がすべて参加する軍事演習が12月初旬から、西太平洋の沖ノ島海域で実施され、「中国海軍史上、第一列島線外で最大規模」だという。
第一列島線とは、日本の九州を起点に、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオ島まで伸びるラインを指す。中国海軍および空軍の作戦区域・対米国防ラインとされる。
同報道によると、中国国防部は3日、「機動6号」と名付けられた同軍事演習の実施を発表。翌4日早朝、北海艦隊の軍艦5隻は九州南部の大隅海峡(国際海峡)を経由して西太平洋に入り、東海と南海艦隊も沖ノ島西側の公海上で合同演習を始めた。
今回の軍事演習に計18隻の軍艦が参加。演習が終了した12日夜に、駆逐艦を含む巡視船、補給艦、情報収集艦など6隻が宮古海峡を経て東シナ海に戻ったという。
昨年10月末から11月初旬にかけて、同3艦隊のミサイル駆逐艦を含む15隻の軍艦は西太平洋海域で「機動5号」合同軍事演習を行った。
中国軍は今年、「戦える、勝利できる」という目標を掲げ、軍事力の強化を図った軍事演習の実施回数は「近年最多」に達したという。政府系メディアは「今年初めて実施された演習の中で、重大な意義を持つものも少なくない」と誇示した。
仏国営ラジオRFIによると、9月、空軍は北西部の砂漠地帯で「中国空軍史上最大規模、超ハードな実戦訓練」を行った。約1カ月間でおよそ100機の戦闘機が参加したという。
(翻訳編集・叶子)