【大紀元日本1月15日】香港誌・鳳凰週刊は最新号で、失脚した前最高指導部メンバーの周永康と、無期懲役刑で服役中の重慶市元トップ薄熙来の「黒い関係」を伝えた。中国問題専門家は「習近平サイドが意図的に流した情報の可能性がある」とみている。
同紙の「周永康の6大罪状を解析」と題された記事によると、周と薄が「私欲のため党内で結託を企み」「政治的立場と価値観が一致した2人は意気投合し『大事を起こそう』と約束した」という。また周は側近に対し「薄熙来のような人間を利用すべき。肝心なときに役に立つ」と話したと伝えている。
周は元最高指導者江沢民氏の側近。周薄両人の「党内結託」「大きな行動」に江氏が無知であるはずがない。親中派として知られている同紙の報道について、中国問題専門家は「習近平サイドが次に江氏を取り締まるための布陣」とみている。
また、周のもう一つの重大容疑「党と国家の機密の漏えい」について、同記事は「周永康は頻繁に外国諜報機関の責任者と密会」「外国政府が強い関心を示す中国共産党と政府の機密を漏えいさせた」などとしている。
中国国内の大手ポータルサイト・新浪網などは相次ぎ報道を転載した。大紀元は2012年から、江派は「習近平おろし」を計画し、周薄両人が実行役だと報じてきた。
中国共産党で腐敗対策を指揮する中央規律検査委員会は昨年12月初旬、周を「政治、組織、守秘の紀律の厳重違反」「巨額収賄と職権乱用」「党と国家機密の漏えい」「その他の犯罪への関与」などの容疑で送検した。
(翻訳編集・叶子)