【大紀元日本2月10日】ジンバブエ政府は27頭の象を、中国の動物園に売却する計画を立てていることが明らかになった。同国の政府関係者は「象の保護のために資金が必要」と売却計画についてコメントし、すでに環境調査のため専門家を中国へ派遣しているという。
昨年は小象を含む62頭が同国から中国、アラブ首長国連邦、フランスなどに売却された。動物保護活動グループの国際動物保護基金(IFAW)はこの売却を「蛮行」と非難し、ジンバブエ環境相と観光担当相に対して象の輸出を止めるよう嘆願書を送り、訴えている。
IFAWアジア地域のジェフ・ヘイ代表は中国への象の売却について「中国には動物の権利保護活動や法律の下に運営される動物園はない。これらの象は野生で、自然の中で生きるべき」と計画に懸念を示した。
ジンバブエ政府によると、同国国立公園には4万3000頭の象が生息し、1万5000頭が保護下に置かれている。公園の運営コストである年間2300万ドルを賄うために、象は売却され続けている。3月までに数頭が売却される予定という。
(翻訳編集・佐渡 道世)