【大紀元日本3月24日】米国当局により中国へ強制送還中の中国籍の女性が、米国滞在期間の延期を図るためか、飛行機内トイレに備え付けの手の消毒液を飲み干すという行動をとっていたことが明らかになった。
福建省出身の陳麗麗(28)は2004年に偽パスポートで米国に入国した。結婚し2児をもうけたが、2013年にアメリカ連邦捜査局(FBI)の捜査で不正入国を摘発され、国外退去処分が下った。
陳は難民や政治亡命を申請したが却下されている。英語の理解力の欠如のため、グリーンカード(米国永住権)申立てに失敗した。移民局から退去強制の命令書が下りるまで監視下に置かれていた。
人民日報22日の報道によると、米国オハイオ州ポート・コロンバス国際空港で5日、中国へ向かう飛行機に搭乗した陳は、絶望した様子でトイレに駆け込み、冒頭の行動をとった。陳は最寄りの病院へ運ばれ、同日中の出発は見送られた。
陳は現在、刑務所に一時収監されている。同報道によると、今回の出来事で米国滞在期間は延長されたが、2~3週間で送還される予定だ。
(翻訳編集・王君宜)