【大紀元日本3月26日】習近平政権は精力的に進める反腐敗運動で、これまでに省高官以上の高級幹部100人あまりを取り締まった。一方で、習氏に対する暗殺未遂情報が中国国内でしばしば浮上する。最新の報道では、習氏は最悪の事態に備えて「政権代行チーム」を考案しているという。
香港紙・東方日報23日付の評論記事が「北京の噂」として伝えたところによると、これまでに6回ほど暗殺未遂に遭った習氏は万が一の事態を想定し、5人で構成される「政権代行チーム」の編成を政府内部で提案したという。
香港政論誌・動向も昨年、同様の内容を伝えた。李克強総理がチームリーダーに指名されたという。
香港などの海外中文メディアは2013年から、国家主席就任前後の習氏は「幾度も暗殺未遂に遭っている」と報じてきた。その方法は、健康診断時の毒薬注射や爆弾を仕掛けるなど様々だ。中国政府系メディアもたびたび「腐敗取り締りのため、個人の生死と名誉を顧みない」などと、死の覚悟を匂わす習氏の言葉を紹介している。
中国の政治問題専門家は「(暗殺計画の)事実関係について、中国政府が反論したり、コメントを出すはずはない。しかし習氏の言葉の裏にメッセージが隠されている」と分析する。
暗殺計画を警戒してか、習政権は3月初旬までに最高指導部メンバーの身辺警護を担う中共中央警衛局の主要幹部の人事をほぼ一新した。暗殺計画の実行は、公安・警察などを統括する中央政法委の前トップ・周永康など、江沢民派という説がほとんどだ。
(翻訳編集・叶子)