【大紀元日本6月3日】中国の元重慶書記薄熙来の失脚に巻き込まれた大連実徳集団の前会長・徐明受刑者(44)が、年内に釈放される可能性があることが分かった。中国のポータルサイト・騰訊(テンセント)のコラム欄「プリズム」が1日報じた。
それによると、徐受刑者とともに逮捕された同社職員のほぼ全員がすでに釈放されている。実徳集団の陳春国・前総裁は昨年10月に釈放されて上海の自宅に戻っている。徐受刑者も2015年に釈放されるとの推測が広がっている。
同案件に詳しい法律専門家によると、徐受刑者の場合、薄との汚職取引などの証言で判決に貢献したため、通常5年の有期懲役が4年に軽減される可能性がある。3年以上拘禁されているため、残りの刑期は1年未満となる。したがって、法律上では徐受刑者は年内に釈放される可能性も出ているという。
重慶市元副市長兼公安局長の王立軍は2012年2月、四川省成都の米総領事館駆け込み、政治亡命を求めた。この王立軍事件により、薄は政治的に失脚した。同3月15日、徐は経済案件に関わる疑いで拘束された。
一部の報道では、共産党の規律部門の取り調べに対し、徐は「薄熙来と周永康両氏に関するすべての手がかり」や、自分が「大蔵大臣」として薄周両氏のクーデター計画に資金を集めていたことを供述したと伝えられている。
(翻訳編集・王君宜)