中国、「新卒者販売」の人材ショップ誕生 就職難対策

2015/07/03 更新: 2015/07/03

【大紀元日本7月3日】大卒生の就職難が続く中国では、事態を深刻に見る大学側が学生の「ネット販売」に乗り出した。大手ショッピングサイト「淘宝網(タオバオ)」に、就活中の大学生をプロフィール付きで掲載し、中国国内外で話題になっている。中国紙・新京報などが報じた。

店名は「昆明学院人材ショップ」。雲南省昆明市の大学・昆明学院が運営している。同大学幹部の話では、同大学を7月に卒業する新卒の就職内定率は52%にとどまり、例年よりさらに悪化したため、就職支援の一環としてこの新たな試みを打ち出した。

「商品」である65人は全員写真、履歴書付き、ITや総合人材など4グループに分類され、「招聘予約金」として一律で一人1000元(約2万円)の値段がつけられている。全員が白いTシャツを着て、おのおのはポーズを決めている。一人の男子学生は「私は勤勉で、ハードな仕事も恐れません」と公開文章で自己アピールした。

前出の大学側幹部の説明では、企業が学生を「購入する」と、学校側が会社の信用度などを確認した上で、その企業情報を当該学生に提供し、双方が直接交渉するという。

中国では大学進学者が急増しているが、いまだに体力的な労働が中心の経済構造であるため、大学生が希望するホワイトカラーの仕事はもともと少なく、景気減速による求人数減少も就職難に拍車をかけている。

(翻訳編集・叶子)
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