【大紀元日本7月9日】中国各地では初夏に入ってから、湖や海で藻の大量発生が起きている。水面が「緑化」し、著しく景観が変わった。地元住民は戸惑うことなく、毎年見られる「風物詩」の如く、漁をしたり海水浴を続けたりしている。
雲南省昆明市内の海埂公園にある人口湖は、大量発生したバクテリアにより、水が深緑色に変化した。湖は透明さが失われ、まるで緑の絵の具を流したかのようだ。一方、水面には死亡した魚が浮いており、水中動物にとって有害であることがわかる。
海埂公園にある人口湖はバクテリアの大発生で緑色に変化 (CCTVスクリーンショット)
安徽省合肥市にある大きな淡水湖・巣湖でも6月、同様に藻の帯が岸辺に迫った。しかし、恐れをしらない地元市民は浮袋を付けて、手持ちの網に水面に浮いた魚を投げ込んでいた。
巣湖で、水面に浮いた魚を拾う男性 (網易新聞スクリーンショット)
藻が大量発生した巣湖 (網易新聞スクリーンショット)
山東省青島市の海岸では、8年前から黄緑色のアオサが大量に沿岸に押し寄せる現象が続いている。市当局は船で一斉掃除を行うなど対策を取るものの、毎日大量にアオサが押し寄せ、根本的な解決に至っていない。また「観光業に影響はない」としており、浜辺では地元住民や観光客が海水浴を楽しむ様子が見られる。
アオサが押し寄せる山東省青島市の海水浴場 (ChinaFotoPress/Getty Images)
(翻訳編集・佐渡 道世)