【大紀元日本7月13日】中国の貿易不振が続いている。中国政府が13日に発表した貿易統計によると、2015年1~6月期の貿易額は、政府の設定目標に遠く及ばなかった。世界最大規模の交易国の不振は、国際経済に打撃を与えそうだ。
物品等の輸出入管理と税関事務局である海関総署の発表によると、2015年上半期(1~6月期)の輸出と輸入の額を合わせた貿易総額は前年比6.9パーセント下落し、11兆5300億元(約226兆円)だった。
年間の政府目標は「6パーセント成長」だったが、達成は厳しいと見られている。2014年度には、翌年目標は7.5パーセント増と定められたが、まもなく見直された。輸出は0.9%微増、輸入は15.5%減と大幅に衰退した。
中国税関総署・黄頌平報道官は同日に開いた会見で、物価の下落、外需の弱さ、人民元の強さによる輸入額の衰えが貿易取引の成長を妨げていると述べた。また「輸出経費が高く、競争力の足を引っ張っている」と、黄報道官は付け加えた。
海関総署の6月の発表では、中国の輸入額は8カ月連続で落ち込み、前年同月比で6.7パーセント減の8906億7000万元(17兆4400億円)だった。
(翻訳編集・佐渡 道世)