中国重慶市キ江区にある断崖の一部が、地元住民により緑色に塗られてしまった。国営メディア・中国国際放送(CRI)によると、風水で占った結果、家族の運を良くするために崖の色を変えたのだという。
男性は地上900メートルの断崖に登り、塗装工と共に約2000平方メートルを塗った。
CRIによると、この大掛かりな塗装作業を行った男性は、元々の崖の色は白っぽく、風水によれば、否定的な影響があったためだと主張しているという。
キ江区当局は、自然環境を破壊したとして、この男性を調査している。
風水は伝統的な中国の占いで、信仰は根強い。「不正の恐れ」や「迷信的」だとして、無神論を掲げる中国共産党は、党員が風水を行うことを禁じている。
広東省掲陽市の前市長は4月、風水に基づいた豪華な墓建設のため、巨額横領の疑いで、検察に起訴された。また昨年8月には、風水の占いで家の門にある鏡をめぐって近隣住民とトラブルになり、8人を巻き込む殺傷事件が起きている。
(翻訳編集・佐渡 道世)