北京市朝陽区の繁華街・三里屯のアパレル店舗「ユニクロ」前で13日正午頃、1メートルほどの刃物を持った若い男が、2人の男女を刺した。男性は負傷、女性は死亡した。まもなく警察は男を逮捕した。
北京公安当局によると、男は高という姓で吉林省通化市出身の25歳。被害者の男性はフランス国籍で女性は山東省出身。2人は近くの病院に搬送されたが、女性は死亡が確認された。
中国の動画投稿サイトやソーシャルサイトでは、事件の目撃者が撮影したと見られる映像記録が出回った。映像には、ユニクロがある交差点前広場の付近に、腹部を負傷した女性が横たわり、介抱する白人男性が映っている。
マネキンを投げ出し、刀に似た刃物を肩に乗せたり下げたりしながら、周辺をうろつく若い男の姿も撮影されていた。複数の警官が近づくと、男は抵抗せず地面に腹ばいになった。映像の信ぴょう性は確認できていない。
中国紙・澎湃新聞は13日付で、被害女性の友人の話を伝えた。女性は美術学校出身の彫師で、同行のフランス人とは新婚の夫婦だったという。「街を歩くだけで殺されるなんで理解できない」と述べた。
ユニクロは事件により一時閉店した。警察は捜査を進めている。
(翻訳編集・佐渡 道世)