中国の「抗日戦争勝利70周年」を祝う記念式典が3日、北京の天安門広場で行われた。会場には江沢民元国家主席や胡錦濤前国家主席ら党長老も登場し、健在ぶりをアピールした。
天安門楼上で、習近平国家主席はなごやかな表情で江氏と会話を交わしたことも撮影され映しだされていた。このほど、「身柄拘束」など江氏に纏わるうわさが出回っているが、今回の参観で憶測を打ち消す狙いがあるとみられる。
それに対し、中国軍の元高級幹部で党史専門家の辛子陵氏は大紀元中国語版の取材に対し、「習主席は必ず、何らかの意図で江氏の参加を許したのだ。今のところ江氏の問題に対して何の公式発表もされておらず、表面上何の動きもないが、姿を見せただけでは江氏が無事であるとは限らない。絶対そうではない」と述べた。
一方、天津爆発事故が発生後、党序列7位の張高麗副首相が北京指導部に内緒で29回にわたり天津市当局に指示を出し、調査チームとテレビ会議を7回行ったと、中国国内メディアが天津市の黄興国党委書記代行・市長の話として報じた。
辛氏によると、張副首相は江沢民派の主要メンバーで、江の力強い推薦によって最高指導部入りを果たした。指導部の内部でいつもこうしたかく乱勢力が動いているが、このことは解決しなければならない。必ず解決されるという。
辛氏はまた、江氏の問題は解決しなければならない。これは歴史の趨勢から逃れられないものだ。軍事パレード終了後、中国の政局は新たな局面を迎える可能性があると強調した。
(翻訳編集・王君宜)