中国江蘇省揚州市で22日、ギネス世界記録に望むため、4トン超の「揚州チャーハン」が作られた。一時は認定されたが、大量の残飯が豚の飼料になったことが判明。「食べ物を粗末にした」として、ギネス記録当局は挑戦を無効にした。
現地メディアによると、認定発表の直後、大量のチャーハンはゴミ収集車で養豚場に運ばれ、飼料になったという。
揚州市観光当局は「捨てたのは150キロの食べられない部分だけで、残りは作業員で全部食べた」とすぐさま発表。この苦しい言い訳に、ネットでは「もったいない、最低だ」「世界の飢餓人口は10億人を超え、毎年1000万人以上が飢え死にしている。中国だけでも、どれほどの子供が食べ物を求めているのか。留守児童による集団自殺事件をもう忘れたか」と批判の声が相次いだ。
日本のチャーハンの原型とされる揚州チャーハン。揚州築城2500年を記念して行ったイベントだったが、結果、笑い話に終わってしまった。
ギネス世界記録は、様々な分野の世界一を認定している。最近の新しい記録は、エンターテイメント性に重きが置かれ、高い技術力や社会的価値は求められていない。大型の食べものの企画には厳格なルールがあり、作成後は市民に提供するなどして、浪費してはならないと定められている。
(翻訳編集・山本アキ)