金正恩氏御用楽団、訪中全公演ドタキャンで帰国

2015/12/15 更新: 2015/12/15

親善公演を行うため、15日まで中国に滞在する予定の北朝鮮金正恩・総書記の御用楽団、牡丹峰(モランボン)楽団は1公演も行わず、12日午後、突然北朝鮮に帰国した。

同楽団は10日に中国入りし、12日~14日まで北京国家大劇院で全3回の公演を開催する予定だった。

中国大手ポータルサイト「捜狐新聞」などは消息筋の話として、北京国家大劇院の公演用舞台セットはすでに取り外されて、全公演を中止とすると報じた。

同消息筋によると、計約1万枚のチケットはすべて内部無料券で一般発売されなかったという。

北朝鮮国内紙、労働新聞は当初、今回の中国公演の目的は、両国の友好関係を進化させ、文化・芸術の交流を促すことだと報じた。「北朝鮮から中国に向けての関係改善的アプローチのメッセージだ」という見方が大勢だった。

政治問題専門家は「この政治的意図が明確である公演がドタキャンとなった背景には、両国政府間に『事故』か『事件』が起きた可能性が高い」とみている。

(翻訳編集・叶子)

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