広東省深圳市の工業団地内で大規模な地すべりで、工場や集合住宅など建物33棟が土砂に埋まり、ガスのパイプラインが爆発した。北京の新京報によると、崩れたのは建築ゴミや残土からなる山で、人災とみなされている。
中国国営・新華社通信によると、地すべりは20日午後12時40分ごろ、深セン市光明新区の工業団地「恒泰裕工業園」で発生。その範囲は東京ドーム2つ分に相当する10万平方メートル。
深セン市当局は20日夜の記者会見で、「人工的な土の堆積物が崩れた。もともと存在した山体で地すべりは起きていない」と説明した。発生理由は、急斜面に膨大な量が積まれていたためだという。
地元住人のリュウさんが大紀元に電話で語った話では、警官は当時「ガス爆発が地滑りを引き起こした」と説明していたという。また、現場から1キロ離れたところに住む匿名希望の女性によると、丘や土砂、水が押し寄せ、居住区域や工場を崩壊させる前に2回の爆発音を聞いたと述べた。
CCTVの公式ツイッターアカウントが報道したビデオでは、 白い建物が地崩れした土砂の襲来を受けて崩れ落ち、大きな茶色の砂埃に飲み込まれる様子が映されている。
(翻訳編集・鶴田ゆかり/佐渡道世)