北朝鮮当局は、中国人観光客向けに、国境付近に娯楽施設をふくむ新しい公園を開設した。中国新聞が伝えた。
この公園は、中国に隣接する新義州(シニジュ)市にあり、国境を流れる鴨緑(ヤールー)江に沿って位置する。13万平方メートルと、東京ドーム約2.7個分に相当。レストラン、免税店、北朝鮮の芸術を披露する広場、埠頭がある。
中国人はパスポートを提示することなく、遼寧省丹東市から船で北朝鮮へ渡ることができる。北朝鮮税関は、国境に到着した中国人観光客に、上陸許可書をわたす。
報道によると、公園の建造費は5000万元(約9億2700万円)で、完成まで8カ月を要したという。1日1万人の来客を見込んでいる。開設式には、中国の観光当局者が出席した。
2015年6月、北朝鮮の上級経済学者はAP通信に対して、金正恩第一書記が、外国人訪問客を2017年までに10倍に増やすことを望んでいると明かした。現在、北朝鮮へは毎年10万人の観光客が来ており、その大半は中国から。
(翻訳編集・佐渡 道世)