中国のアルミ製品製造業界は深刻な生産過剰問題に直面している。国営最大手、中鋁公司の山西省支社は引き続き長期的な減産、または生産停止を計画していることがわかった。1万3000人余りの従業員が失業するとみられる。
大手ポータルサイト、新浪網などの報道によると、2016年1月、アルミニウムの原料となるアルミナ(酸化アルミニウム)の価格がトン当たり1367元(約2万4200円)という史上最低価格まで下落したことをうけ、中鋁公司の系列会社でアルミナ生産の最大手、山西省支社の1月の赤字が1億6200万元(約28億6700万円)に上る見通しで、現在第1四半期の減産あるいは生産停止を検討している。
中鋁公司は中国のアルミニウム生産最大手。国内同業界では09年から業績の悪化が始まり、15年下半期には業界6割の企業が赤字になっている。
中国の工業生産企業は軒並み深刻な生産過剰に陥っている。アルミ業界のほか、鉄鋼、石炭業界で多くの企業が生産停止に踏み切っている。
(翻訳編集・桜井信一、叶子)