12日、中国公安部の元次官で汚職の罪に問われていた李東生被告(60)が懲役15年の判決を受けた。
李被告は2013年末に「厳重な規律、法律違反があった」として解任され、15年8月に検察当局に起訴され、同10月14日に初公判が開かれた。検察の起訴状によると、解任までの18年間に職権を濫用、07年から金品計2198万元(約4億円)を不正受領した。今回の一審判決は、15年間の懲役のほか、「不正所得」100万元(約1800万円)の押収を言い渡した。
中国メディアの報道によると、李被告は上訴しないとのこと。李は、共産党最高指導部の元メンバーで汚職などの罪で無期懲役を受けた周永康(74)の側近だといわれている。
一方、中国で禁止されている伝統気功・法輪功は、李は集団殺人罪(ジェノサイド)、人道に反する罪、拷問罪を犯したと訴えている。その主張によれば、国営中央テレビ副台長時代の李は、法輪功弾圧を支持するプロパガンダを積極的に展開したことで、指導部内部の反対を押し切って弾圧を強行する江沢民派とその中心メンバー周の信頼を得て中央宣伝部次官を経た後、09年に実務経験がない畑違いの公安部次官などに大抜擢され、弾圧の実行責任者を任されたという。
(翻訳編集・叶子)