中国証券監督管理委員会トップの肖鋼主席は16日に開催された内部会議において、昨年6月から続く株式市場における「異常な混乱」の主因は「未成熟な株式市場と投資家、取引制度の不備、不十分な市場システムと不適切な監督管理システム」にあると述べた。肖氏の発言記録は証監会公式ウェブサイトに同日掲載された。
肖氏は証監会の監督管理に抜け穴があり、不適切かつ行き届かない部分があると認めた一方で、「株式市場の異常な混乱に対して、危機管理を行い、各方面との連携と努力で起こりうるシステム的なリスクを防ぐことができた」とその後に行った過剰な市場干渉を正当化した。
昨年6月の株価暴落後、積極的なサーキットブレーカー制度導入を提唱する一人でもあった肖氏は、1月4日、同制度の実施で国内外株式相場の暴落に関する責任の所在について言及しなかった上、また制度の停止に至った経緯をも明らかにしなかった。
国内中国版ツイッター・微博(ウエイボー」で、一部のネットユーザーは直ちに肖氏の発言について反論した。「なぜ(国内)投資家が未成熟というのか?そもそも株式投資家は利益追及を目的にする者で、海外の投資家がより成熟だというのだろうか?ならば株価が下落するときに売らないで、上昇するときに買わない投資家って成熟した投資家とでもいうのか?」「肖鋼氏の発言に反省の言葉が全くない。誰が市場の混乱に責任を負うべきかについて調査を行う気もなさそうだ」また、一部のネットユーザーは証監会は借金するまで株取引を行う投資家に対して十分なリスク喚起を行ったことはなかったし、有効な監督もなかったと指摘した。
(翻訳編集・張哲)