中国国家統計局の王保安局長が「重大な紀律違反」で調査を受けていることが明らかになった。
中国共産党の中央紀律検査委員会は1月26日午後6時に同公式ウェブサイトで、国家統計局党組書記で局長の王保安氏が「重大な紀律違反」で調査を受けていると発表した。
同情報が公開される数時間前の26日午後、王保安氏は国家統計局の記者会見に出席し、人民元安や中国国内総生産(GDP)をめぐって国内の経済情勢について発言したばかりだった。
外部では王氏の「重大な紀律違反」は自身の汚職に関係するとみている。26日付国内財新網は、王氏は昨年4月に国家統計局長に就任したばかりで同局での経歴は短く、その前に長い間勤務していた財政部と関係するのではないかとの見方を示した。
一方、王保安氏は1週間前の20日に開かれた記者会見において、昨年中国のGDP成長率は6.9%と発表していた。しかし、この統計に国内外から不信と疑問が集中していたため、王氏が調査を受けているのではないかとの見方もある。
(翻訳編集・張哲)