今年の中国旧正月大型連休で世界各国に出かける中国人の爆買いぶりに温度差が現れているようだ。日本で相変わらず日本製品を爆買いしている中国人に対して、オーストラリアや香港を訪れる中国人の爆買いが見えなくなった。2月9日付ロイターが伝えた。
ロイターによると、オーストラリアでウール製品を売る中国系店主は「昨年と比べて、店に来る中国人観光客が半減した」と述べた。シドニーのチャイナタウンで店を構える別の中国系店主によると、これまで中国人観光客が大量に豪州産はちみつや健康食品などを買う際、値切ることがなかったが、今お金を使う時より慎重になった。店で買う前にインターネットで価格を調査して値段を比較してから買うようになった」と話した。
ロイターは今年オーストラリアを訪れている中国人観光客の大部分が高齢の団体客ではなく個人の若者で、より値段に敏感でできるだけ出費を抑えたいため「今後割引の多い店舗に集中するだろう」とし、そろばんをはじいて慎重にお金を使うようになった中国人観光客は家にとどまるか、消費を減らすかにしているとした。
一方香港では中国人観光客がよく訪れるショッピングセンターやジュエリーショップそして海鮮干物店などは閑散している。香港旅行発展局によると、12月香港を訪れた中国大陸観光客は前年同期比15.5%減少した。
香港ドル上昇と人民元下落、アジア周辺各国が中国人観光客に対して相次いでビザ緩和を実施ているため香港以外の選択肢が多くなったことが主因だとみられる。
(翻訳編集・張哲)