香港警察は2月下旬、繁華街エリア、尖沙咀(チムサーチョイ)のホテルで1月に起きた爆破恐喝事件の容疑者として男2人と女3人を逮捕したと発表した。警察は、5人は何者かに雇われて、当日同ホテルで開かれる法輪功(中国伝統気功団体)の大型国際イベントを中止させるために事件を起こしたとみて捜査を続けている。
警察の発表では、逮捕された容疑者全員が香港人で、暴力団と繋がりをもっている。
1月17日午前、チムサーチョイのBPインターナショナルホテル(香港龍堡國際酒店)に爆発物が仕掛けられているという通報を受けた警察が現場に駆け付け、大宴会場で約1200人の法輪功愛好者が参加する国際交流イベントを中止させ、参加者と宿泊客全員を緊急避難させた。ホテルを5時間あまり封鎖して捜査を行った結果、警察が構内のトイレから爆発物に見せかけた偽物の爆発装置を発見した。
容疑者逮捕の発表をうけて香港の法輪大法佛学会のスポークスマンは、本土で法輪功を禁止している中国政府が関与している可能性があると示唆し、5人の容疑者を雇った黒幕を突き止めるよう警察に求めている。
同スポークスマンの話では、長年来、中国政府を擁護する「民間団体」が香港の法輪功関係者とその活動を妨害、脅迫してきた。
(記者・林心儀、翻訳編集・叶子)