中国西安市内の集合住宅で故障したまま長く放置されたエレベーターの中から、女性の遺体がこのほど発見された。閉じ込められたまま餓死したとみられ、住民側は管理会社の責任を指摘している。中国メディアが報じた。
エレベーターはワンフロア28戸の大型集合住宅に設置されている2機のうちの1つ。以前から監視カメラと非常ベルが壊れておりドアにも不具合があったため、住民は管理会社に対し何度も修理を求めてきたが、会社側は放置したままだった。2月の旧正月の前に動かなくなったきり、管理会社が電源を切って使用禁止にした。
3月1日、管理人がエレベーターを開けたところ、この集合住宅で一人住まいの40代の女性がなかで亡くなっているのを発見した。使用禁止になる前に閉じ込められて餓死したものとみられる。ネット上では住民と名乗るユーザーから「女性は(脱出しようとして必死で)ドアをこじ開けようとしたらしく、全ての指が変形していた」との書き込みがあった。
管理会社のずさんな対応に対し、住民側からは怒りの声が挙がっている。3日夜には住民による集団抗議活動が行われ、同社に過失致死の疑いがあるとして法的責任の追及を求めている。
(翻訳編集・桜井信一、叶子)