中国電子商(EC)取引最大手アリババ集団の馬雲会長は、「本物より偽物の品質が良い」と今月14日に爆弾発言をしたばかり、にも関わらずふたたび驚きの発言をし、中国国内で話題になっている。
国内複数のメディアによると、6月17日にロシア・サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに出席し、講演を行った馬氏は講演参加者から「今までで最大の過ちは何か」との質問にたいして、「これまでで自分がした最大の間違いはアリババを創立したことだ」と答えた。
「これが私の人生を変えてしまうとは全く思わなかった。本来、小さいな会社を作りたかったが、こんな巨大企業になってしまった。私には手に負えないほどの責任とドラブルをもたらした」と話した。
また、「来世があるならば、このような商売はもうしない」、「チャンスがあれば、世界のどこかの国に行って、そこで平穏に暮らしたい。商売のことも仕事のことも、もうしたくない」とも話した。
馬氏がこの発言をしたのは、今やアリババの業務に自身のすべての時間を費やしているからだという。
また馬氏は「アリババは戦略、IT、金融など各方面においてずっと間違いや誤りをしている。私の話し方すら問題がある、何かを話すと、すぐに他人から「馬雲、あなたの発言には政治的な誤りがある」と指摘される、私は毎日間違いをしている」と消極的な発言を続けた。
国内のインターネット上では、「会長さん、その間違いを俺が引き継いであげるよ」、「馬会長に間違いを正すチャンスをあげよう。でも、会社を俺にくれ」、「私のこれまでした最大の間違いはアリババを設立をしなかったこと」などと皮肉ったコメントが多かった。一方で、「お金持ちが俺みたいな生活を望んでいることを知ったら、もう努力をしないことにした」、「人の欲望は果てしないものだ。金がない時、成功を望む。今成功して有名人になったら、当初世に知られていなかった頃の平穏な生活を懐かしがる」と批判的な意見もあった。
馬会長は消極的な発言をするのとは対照的に、国内外で積極的にビジネス展開を行っている。今回のロシア訪問の際、馬氏はロシアのプーチン大統領と面会し、ロシア製品を世界市場に輸出する取引プラットフォームの設立について意見交換をしたという。
また、中国共産党機関紙「人民日報」は6月20日に掲載した評論記事で、馬氏自身とアリババの発言を強める狙いで、アリババ集団は昨年までに、香港紙「南華早報」、国内経済情報メディア「第一財経」など、少なくとも24社のメディア事業を買収したと指摘した。現在馬氏が国内外で多くの事業に進出していることについて、「一局の大きな囲碁対戦をしているようだ」とたとえた。
(翻訳編集・張哲)