”平和”市民の会が主宰する講演「法輪功、江沢民を告発!」が16日、広島市まちづくり市民交流プラザにて開催された。
島根大学の孫樹林氏が講師に招かれ、法輪功とは何か、なぜ江沢民は法輪功を迫害したのか、現在、全世界的に江沢民告訴運動が広がっている背景を詳細な資料に基づき解説した。
迫害開始当時、中国で教鞭をとっていた氏は大学の職を奪われた後、来日し現在に至るが、氏の体験談は生々しく迫害開始当時の空気を感じさせた。
講演には広島県議会議員、石橋林太郎氏が訪れ、法輪功を修煉している方たちが自由に、安心して、活動していくことができるようにしていかなければいけないと述べた後、「皆でいっしょになってよりよい世界をめざして、そして一人ひとりがもっと人間性を高めていく、そういったことをめざしながら一緒に活動していきたいと思いますね」と語った。
またアートサロン主宰の槙田千乃さんは講演を聞き「共産主義は中国の国民とは違うということがはっきりわかりました」と共産主義が標榜するものと古来からの中国伝統文化の違いを認識したようだ。
1時間の講演のあと、ヒューストン国際映画祭特別賞など、世界中の映画祭で数々の賞を獲得した「フリーチャイナ/信じる勇気」が上映され、映像を見た多くの参加者に感銘を与えた。
映画を見て、中国共産党がしている酷いことを他の人に伝えていかなくてはならないと感じたという会社社長の頭本三朗さんは「日本人はまわりを見て躊躇するところがあるので、勇気を持ってチャレンジしていければいいですね」と述べた。
米国議会下院においては、中国に対して法輪功の迫害停止を要求する343号決議案が6月13日に満場一致で可決され、また中国国内でも法輪功迫害を主導した幹部たちが逮捕されるなど、迫害の状況は緩和されてきている。また全世界では江沢民告訴を支援する署名も続々と集められているようだ。しかし、中国国内において、依然迫害は終わっておらず、暴行されたり、臓器を収奪されるなど人権を踏みにじる行為は未だに続いている。この講演はこの迫害の息の根を止める一歩となったといえるだろう。
(文 大道)