9月21日、米軍は二機のB-1B「ランサー」戦略離爆撃機を韓国に配属した。米軍はアメリカの軍事力と韓国との同盟関係をアピールするとともに、北朝鮮の不穏な動きに対し抑止力を効かせる狙いだ。
在韓米軍によれば、B-1Bをグアム島から韓国に配属した意図は、韓国における米軍の抑止力増大と朝鮮半島の地域安全の確保にある。B-1Bは米露間で2011年に発効した新START(新戦略兵器削減条約)により核兵器搭載機能を失ったが、北朝鮮の地下施設を破壊できるバンカーバスターや精密誘導兵器によるピンポイント攻撃が可能だ。
今回配属されたうちの一機はソウルより南40キロメートル離れた空軍基地に着陸した。北朝鮮が今月9日に五回目の核実験を行って以来、米軍が韓国に爆撃機を派遣するのは今回で二回目となる。一回目は9月13日、北朝鮮の核実験後4日目である。9月13日、米軍の二機のB-1B爆撃機が米韓両軍の戦闘機を伴って韓国上空で飛行し、北朝鮮に軍事力をアピールした。
アメリカ空軍の広報によれば、今回派遣したB-1Bはこの20数年で北朝鮮にもっとも接近した米軍機である。
【B-1B戦略爆撃機】
B-1B戦略爆撃機はアメリカ・ロックウェル社が制作した長距離核爆撃機であり、優秀な超低空・超音速飛行能力とステルス性を持ち合わせる。愛称は「ランサー(Lancer、槍騎兵の意)」。現在約60機が運用され、B2ステルス爆撃機と米軍の双璧をなす。
(翻訳・文亮)