米国連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)は27日、中国農業銀行ニューヨーク支店のマネーロンダリング(資金洗浄)防止対策に「重大な違反」があるとして、同行に対して米国法令順守の強化およびリスク管理面の改善を要請した。
米VOAによると、FRBは同行に対して、60日以内に米国財務省外国資産管理局(OFAC)の規制を全面的に順守する方案の提出を求めた。
中国農業銀行は中国4大国有銀行の1つで、2012年5月米金融当局の批准を得て同年8月にニューヨーク支店を設立した。
今年5月ニューヨーク・マンハッタン連邦地裁は同銀行ニューヨーク支店の元最高法令順守責任者(CCO)、ナターシャ・タフト氏の訴訟を再開した。タフト氏は同氏がFRBのニューヨーク連邦準備銀行に対して、農業銀行の反マネーロンダリング対策に規制違反の可能性を通告した後に不当解雇されたと主張している。
(翻訳編集・張哲)