深セン交通警察が、車両のハイビームについて違反した運転手に対する処罰が、問題視されている。運転手を、自らの車の前に座らせてハイビームを強制的に数分間見つめさせるというものだ。
同局はミニブログ微博の公式アカウントで、運転手を罰している写真を公開。不必要に明るく前方を照らすハイビームを使用した運転手に対し、その「視界不良を体験させて忘れないように」するために、ハイビームを数分間見つめさせている様子が映っている。
この処罰に加えて、交通警察は300元(約5000円)の罰金、運転免許証の点数の減点、ライトの調整を行っている。同局によると、2014年からこの処罰は行われている。
中国ネットで、この警察による「ハイビームの罰」が最も注目される話題の一つに上がった。「やり過ぎだ」「失明の恐れがある」との声が多い。「この罰は正しくない。冷酷だ。警察はハイビームを5分見つめてみたらどうか」。
中国では、警察が与える罰則に関する法律があいまいで、各行政の警察の取り締まり方法は地域により異なっている。
なかでも、深セン警察は「前衛的」な例を作ることで知られる。2015年8月には、歩道を信号無視して通行した市民に対して、交通安全のスローガンが書かれた緑の帽子と緑のゼッケンを着せるという皮肉な罰を与えていることに話題となった。
(翻訳編集・佐渡 道世)