今年の年末で任期を終える潘基文(パン・ギムン)国連事務総長(72)は、総長としては最後の記者会見で、韓国大統領選に立候補する可能性をにおわせる発言をした。潘氏は、弾劾で朴槿恵(パク・クネ)前大統領が辞職した現在の韓国について「混乱の最中にある」と言及した。
潘氏の国連事務総長の任期は、12月31日で終了する。米ニューヨークの国連本部で12日に開かれた国連総会での演説のなかで、その後の活動について、しばらく休暇を取ったのちに韓国で「政治指導者やその関係者、友人など、できるだけ多くの人と会いたい」と述べた。
韓国籍のパン氏は、自国が現在、混乱の最中にあるとし、「国へ最高の結果をもたらすため、どんなことを私がするべきか、真剣に考えている」と話した。
韓国の国会は9日、朴大統領の弾劾訴追案を可決した。黄教安(ファン・ギョアン)首相が大統領職を代行する。今後は、憲法裁判所が最長180日以内に弾劾の可否を審理する。
韓国政府は次期大統領選の日程をまだ発表していない。
(翻訳編集・佐渡 道世)