先月、習近平政権における反腐敗運動の中心人物である中紀委書記、王岐山氏を狙った暗殺未遂の事件があったと、香港メディアが報じた。王氏が中紀委書記に就任して以来、暗殺未遂はこれが27回目。
11月中旬から、王岐山氏は中紀委書記兼国家監察体制改革の責任者として、監察体制のモデル地域の1つ山西省で視察を行った。
香港雑誌「動向」12月号によると、太原市郊外の高速道路で、王氏一行が乗った車が反対側から走ってきた大型トラックに突っ込まれ大破し炎上した。死傷者は不明だが、王氏は無事のようだ。情報筋によると大型トラックは故障を装い待ち伏せをしていたという。
報道によると、今回の王氏の暗殺未遂は中紀委書記に就任以来4年間で27回目となるという。これまで武器や車両による暗殺が未遂に終わったのが17回あった他、郵便物に毒薬等を仕込むもの8回、宿泊先の飲用水や食事の中に毒を入れるものが2回あったという。
政府メディアは、王岐山氏の山西省視察について報道したが、暗殺未遂事件について触れていない。高官の暗殺未遂事件は最高機密として扱われる慣例である。
(翻訳編集・単馨)