「白内障」と聞くと高齢者が患う目の病気というイメージがあるかもしれない。しかし、日本人の2人に1人がスマートフォン(スマホ)を所有する現在、白内障の若年化が進む傾向にある。20代や30代、まれに10代にも症状が見られるようになった。
白内障は今やお年寄りの病気ではない。台湾に住む45歳の男性は、重度の「スマホ依存症」であり、寝る前はいつも布団の中で携帯電話を操作するのが日課となっていた。ここ5年で急速に視力の低下を感じた男性は病院へ行くと、白内障と診断された。
中央社の報道によると、特に暗闇でのスマートフォンやPCの使用は、ブルーライトを集中的に浴びる為、目への負担がかなり大きく、近年「若年性白内障」が急増している。
白内障は通常、老化に伴い水晶体が白く濁ることで視力が低下する病気であり、一般的には60から65歳で発症すると言われている。台湾白内障及びレーシック手術医学会の張朝凱理事長によると、ここ10年で白内障を患う人の若年化が見られ、40歳で発症する割合は5~10%増加したという。
日本でも20代や30代で白内障と診断される人が増えている。スマートフォンを操作する際は、ブルーライトをカットするメガネを装着したり、こまめに画面から目を離して遠くを見るなど、目を休ませることを意識した方がよさそうだ。
(翻訳編集・山本アキ)