オンライン旅行事業などを手掛けるエボラブルアジアは9日、ビットポイントジャパンと業務提携し、ビットコイン等仮想通貨の両替サービスを開始すると発表した。
このサービスにより、今夏からAirTrip Exchangeの店舗とエボラブルアジアの契約施設1400施設などで、ビットコイン等仮想通貨から日本円への両替が可能となる。全国規模で旅館・ホテル等宿泊施設でビットコインの換金サービスを展開することは世界的にもほぼ事例がなく、今回の取り組みが仮想通貨の普及促進に繋がると期待されている。
ビットコインとは、インターネット上で取引や通貨発行が行われる「分散型仮想通貨」。代表的な通貨であるビットコインの流動時価総額は4兆円を超える。日本では2017年4月1日に改正資金決済法が施行され、仮想通貨が財産的価値を持つ決済手段として法律上認められ、仮想通貨が一段と注目を集めるようになった。
ビットポイントジャパンの小田玄紀社長は8日、ロイターの取材で、投機的側面が注目されがちなビットコインだが、決済や海外送金、地方活性化のツールになり得ると語った。「ビットコインに国境という概念はなく、不動産投資などにもビットコインを使うケースが増えてくるはず。ビットコインを介在した決済は、外貨に換えるより時間や費用を削減できるだろう」。
(編集・岳進)