中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県で、北京時間8日21時頃にマグニチュード(M)7.0の地震が発生した。約12時間後、同9日午前7時過ぎ、新疆ウィグル自治区ボルタラ・モンゴル自治州精河県でも、M6.6の地震が発生した。国内専門家は二つの地震の関連性について、地震帯は異なるが、「動力源」は同じだとした。中国本土は地震多発期に突入すると分析した。
国内紙・北京晨報によると、中国地震台網センターの孫士鋐・研究員は、四川省の地震は竜門山断層帯、新疆の地震は天山地震帯にそれぞれ属していると述べた。さらに、両地域はともにチベット高原周辺に位置し、二つの地震はインドプレートがユーラシアプレーに向かってチベット高原を押し上げたのが原因で起きたと分析した。
孫研究員によると、このほど中国で地震が頻繁に観測されており、今回の地震が四川省と新疆ウィグル自治区に集中したことから、今後中国で地震活動が活発になる恐れがあるという。
中国地震台網が発表したデータによると、九寨溝県での地震震源地付近200キロ範囲内では、地震観測記録を開始以来、M5以上の地震が26回発生した。前回は2013年7月22日に発生したM6.6の地震だった。
今年6月24日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州茂県で大規模な土砂崩れが発生した。当局の発表では、141人が行方不明となった。専門家は2008年四川大地震による地質の影響と分析した。
一方、新疆ウィグル自治区では5月11日M5.4の地震が発生した。国内メディアによると、31人が死傷した。
(翻訳編集・張哲)